トラマールOD錠25、50mg(トラマドール塩酸塩

名称

商品名:トラマール
一般名:トラマドール塩酸塩


剤形、規格

OD錠:25mg、50mg


構造

 


薬効分類

がん疼痛・慢性疼痛治療剤


薬効薬理・作用機序

トラマドールおよび活性代謝物であるM1は主にμオピオイド受容体を刺激することで、鎮痛効果を示す。また、トラマドールやM1はノルアドレナリンおよびセロトニンの再取り込みを抑制し、下行性疼痛抑制系を賦活化することにより鎮痛作用を示す。

下田武

本剤を投与する際には以下のことに気をつける必要があります。
・初回は少量から開始する
・定期的に経口投与する
・臨時追加投与の1回投与量は、定時投与中の本剤の1日量の1/8〜1/4を経口投与する
・副作用を考慮して徐々に増量、減量する
・1日300mgを投与しても治療効果が不十分な場合は、本剤を中止して強オピオイド製剤に切り替える。

μオピオイド受容体は多くの場所に存在しており、刺激することで様々な作用を示す。
中枢作用:呼吸抑制作用、催吐作用、鎮咳作用
抹消作用:消化管運動抑制作用


適応症、服用方法、使用方法

非オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記疾患における鎮痛
疼痛を伴う各種癌
慢性疼痛
通常、成人には1日100〜300mgを4回に分割経口投与する。
なお、症状に応じて適宜増減する。ただし1回100mg、1日400mgを超えないこととする。

下田武

本剤を投与する際には以下のことに気をつける必要があります。
・初回は少量から開始する
・定期的に経口投与する
・臨時追加投与の1回投与量は、定時投与中の本剤の1日量の1/8〜1/4を経口投与する
・副作用を考慮して徐々に増量、減量する
・1日300mgを投与しても治療効果が不十分な場合は、本剤を中止して強オピオイド製剤に切り替える


使用できない場合(禁忌)

1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.アルコール、睡眠剤、鎮痛剤、オピオイド鎮痛剤又は向精神薬による急性中毒患者
[中枢神経抑制及び呼吸抑制を悪化させるおそれがある。]
3.モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中の患者、又は投与中止後14日以内の患者
4.治療により十分な管理がされていないてんかん患者
[症状が悪化するおそれがある。]


使用するにあたっての注意事項

1.連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。

2.本剤を投与した際に、悪心、嘔吐、便秘等の症状があらわれることがある。悪心・嘔吐に対する対策として制吐剤の併用を、便秘に対する対策として緩下剤の併用を考慮し、本剤投与時の副作用の発現に十分注意すること。

3.眠気、めまい、意識消失が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。なお、意識消失により自動車事故に至った例も報告されている。

4.鎮痛剤による治療は原因療法ではなく、対症療法であることに留意すること。

5.重篤な呼吸抑制があらわれるおそれがあるので、12歳未満の小児には投与しないこと。

6.重篤な呼吸抑制のリスクが増加するおそれがあるので、18歳未満の肥満、閉塞性睡眠時無呼吸症候群又は重篤な肺疾患を有する患者には投与しないこと。


副作用

<主な副作用>
・がん疼痛に用いた場合
便秘、悪心、嘔吐、傾眠、食欲減退、浮動性めまい、頭痛 など

・慢性疼痛に用いた場合
便秘、悪心、傾眠、嘔吐、浮動性めまい、口渇、食欲減退、頭痛、倦怠感 など

<重大な副作用>
1.ショック、アナフィラキシー
2.呼吸抑制
3.痙攣
4.依存性
5.意識消失


体内動態

本剤は主として肝代謝酵素CYP2D6及びCYP3A4により代謝される。


飲み合わせ(相互作用)

<併用禁忌>
モノアミン酸化酵素阻害剤 
(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩)
相加的に作用が増強され、また、中枢神経のセロトニンが蓄積すると考えられる。

<併用注意>
1. オピオイド鎮痛剤、中枢神経抑制剤

(フェノチアジン系薬剤、催眠鎮静剤等)
本剤と相加的に作用が増強されると考えられる。

2.三環系抗うつ剤、セロトニン作用薬〔選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)等〕
セロトニン症候群(錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢等)があらわれるおそれがある。また、痙攣発作の危険性を増大させるおそれがある。

3. リネゾリド
セロトニン症候群(錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢等)があらわれるおそれがある。また、痙攣発作の危険性を増大させるおそれがある。

4. アルコール
呼吸抑制が生じるおそれがある。

5. カルバマゼピン
本剤の代謝酵素が誘導されるため、同時あるいは前投与で本剤の鎮痛効果を下げ作用時間を短縮させる可能性がある。

6. キニジン
相互に作用が増強するおそれがある。

7. ジゴキシン
外国において、ジゴキシン中毒が発現したとの報告がある。

8. クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)
出血を伴うプロトロンビン時間の延長、斑状出血等の抗凝血作用への影響がみられたとの報告がある。

9. オンダンセトロン塩酸塩水和物
本剤の鎮痛作用を減弱させるおそれがある。

10. ブプレノルフィン、ペンタゾシン等
上記の薬剤が本剤の作用するμ-オピオイド受容体の部分アゴニストであるため、本剤の鎮痛作用を減弱させるおそれがある。また、退薬症候を起こすおそれがある。


(注意事項)
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医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。