医薬品情報

サワシリンカプセル125mg、250mg/錠250mg/細粒10%(アモキシシリン水和物)

名称

商品名:サワシリンカプセル/錠/細粒
一般名:アモキシシリン水和物カプセル/錠/細粒

剤型・規格

カプセル:125mg、250mg
細粒:10%(味:オレンジ)
錠:250mg

構造

・ベンジルペニシリンにアミノ基を導入することでグラム陰性菌に対して抗菌活性を示すようになった
・ベンジル基に水酸基を導入することで腸管吸収が良い

薬効分類

合成ペニシリン製剤

薬効薬理・作用機序

構造中のβ–ラクタム環は、ムレインモノマーのD–アラニル–D–アラニンに構造が類似していることから、ペニシリン合成タンパク質(PBP)に結合し、ペプチド鎖の架橋形成を阻害する。

広域ペニシリンに該当するため、グラム陽性菌に加え、大腸菌やインフルエンザ菌等のグラム陰性菌に対しても抗菌活性を示す。

<感受性菌の種類>
ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、大腸菌、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌、ヘリコバクター・ピロリ、梅毒トレポネーマ
作用形式は殺菌的であり、殺菌作用はアンピシリンより強い。

適応症、服用方法、使用方法

<カプセル・錠剤・細粒 共通>
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、びらん・潰瘍の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、淋菌感染症、梅毒、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、涙嚢炎、麦粒腫、中耳炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、猩紅熱
成人:1回250mgを1日3〜4回 適宜増減あり
小児:1日20〜40mg/kgを3〜4回分服(1日90mg/kgを超えないこと)

●胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染症
1回750mg、1日2回、7日間
<カプセル・錠剤のみ>
胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
1回750mg、1日2回、7日間

禁忌

・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
・伝染性単核症の患者
[発疹の発現頻度を高めるおそれがある。]

相互作用

1)薬力学的相互作用

・ワルファリンカリウム
本剤が腸内細菌によるビタミンKの産生を抑制し、ワルファリンの作用が増強することがある。

2)薬物動態学的相互作用

・経口避妊薬
腸内細菌叢の変化により、経口避妊薬の腸肝循環が阻害されることがある。

・プロベネシド
本剤の尿細管分泌が抑制されることがある。

副作用

1)主な副作用

・発疹、下痢、便秘、腹痛 など
・ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法では、特に下痢、軟便を誘発しやすい。

2)重大な副作用

・ショック、アナフィラキシー
呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹などが認められることがある。
不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群
高熱、全身倦怠感、唇、外陰部のただれなどが認められることがある。
異常が認められた場合には、直ちに中止すること。

・顆粒球減少、血小板減少
血小板減少が認められることがあるため、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・肝機能障害、黄疸
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ–GTP、LDH、ビリルビンの上昇、黄疸が認められることがある。
異常が認められた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

・腎障害
尿量の減少などが認められることがある。
定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・大腸炎
偽膜性大腸炎、出血性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎が現れることがある。
腹痛、頻回の下痢が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・間質性肺炎、好酸球性肺炎
咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT検査などを実施すること。
間質性肺炎、好酸球性肺炎が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等適切な処置を行うこと。

・無菌性髄膜炎
項部硬直、発熱、頭痛、悪心・嘔吐、意識混濁等が認められることがある。
このような症状が現れた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

補足

・β–ラクタマーゼを産生する細菌により分解されることがあるため、β–ラクタマーゼ産生する菌に対しては、アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウム配合剤(オーグメンチン)を用いる。


(注意事項)
作成日時の時点における医薬品情報を使用して作成しております。
医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。

-医薬品情報

Copyright© yakugaku lab , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.