医薬品情報

クラビット錠250mg、500mg、細粒10%(レボフロキサシン水和物)

名称

商品名:クラビット
一般名:レボフロキサシン水和物

剤型・規格

錠:250mg、500mg
細粒:10%

構造

オフロキサシンのS体(左旋性を示す)

薬効分類

●広範囲経口抗菌製剤
ニューキノロン系抗菌薬

薬効薬理・作用機序

レボフロキサシンは、DNAの複製に必要なDNAジャイレースやトポイソメレラーゼⅣに作用し、DNA複製を阻害することにより、抗菌活性を示す。
グラム陰性菌に対しては、主にDNAジャイレースに作用し、DNA複製を阻害する。
グラム陽性菌に対しては、主にトポイソメレラーゼⅣに作用し、DNA複製を阻害する。

<抗菌作用>
レボフロキサシンは嫌気性菌を含むグラム陽性菌群及びグラム陰性菌群に対し、広範囲な抗菌スペクトルを有し、ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、ならびに大腸菌、クレブシエラ属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー 、プロビデンシア属を含む腸内細菌科、緑膿菌を含むブドウ糖非発酵グラム陰性菌群、淋菌、インフルエンザ菌、レジオネラ属、ペプトストレプトコッカス属、アクネ菌などに強力な抗菌活性を示した。
また、炭疽菌、結核菌、ペスト菌、ブルセラ属、野兎病菌、Q熱リケッチア(コクシエラ・ブルネティ)、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)、肺炎クラミジア(クラミジア・ニューモニエ)、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)に対しても抗菌力を示した。

適応症、服用方法、使用方法

表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、 慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、 扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、 肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、尿道炎、子宮頸管炎、 胆嚢炎、胆管炎、感染性腸炎、腸チフス、パラチフス、コレラ、 バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、涙嚢炎、麦粒腫、 瞼板腺炎、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、炭疽、ブルセラ症、ペスト、野兎病、 肺結核及びその他の結核症、Q熱

通常、成人にはレボフロキサシンとして1回500mgを1日1回経口投与する。
なお、疾患・症状に応じて適宜減量する。
肺結核及びその他の結核症については、原則として他の抗結核薬と併用すること。
腸チフス、パラチフスについては、レボフロキサシンとして1回500mgを1日1回14日間経口投与する。

禁忌

・本剤の成分又はオフロキサシンに対し過敏症の既往歴のある患者

・妊婦又は妊娠している可能性のある婦人

・小児等

ただし、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び小児等 に対しては、炭疽等の重篤な疾患に限り、治療上の有益性 を考慮して投与すること。

体内動態

主に尿中から未変化体として排泄される。

相互作用

1)薬力学的相互作用

・フェニル酢酸系又はプロピオン酸系非ステロイド性抗炎症薬
中枢神経におけるGABAA受容体への結合阻害が増強され、中枢性の痙攣が現れることがある。

・QT延長を起こすことが知られる薬剤
QT延長が相対的に誘発されやすくなる。

・副腎皮質ホルモン
腱障害のリスクが増大する可能性がある。

2)薬物動態学的相互作用

・アルミニウム又はマグネシウム含有の制酸剤など、鉄剤
これらの薬剤とキレートを形成し、本剤の吸収が低下することがある。

・クマリン系抗凝固剤
ワルファリンの代謝阻害、タンパク置換により遊離ワルファリン濃度が上昇することがある。

副作用

1)主な副作用

悪心、めまい、白血球減少、不眠、ALT上昇 など

2)重大な副作用

・ショック、アナフィラキシー
呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹などが認められることがある。
不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群
高熱、全身倦怠感、唇、外陰部のただれなどが認められることがある。
異常が認められた場合には、直ちに中止すること。

・痙攣
異常が認められた場合には直ちに投与を中止すること。

・QT延長、心室頻拍(Torsades de pointsを含む)
動悸、ふらつき、失神が認められることがある。
観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・急性腎障害、間質性腎炎
尿量の減少、腎臓の腫れ、背中の痛み、発熱などが認められることがある。
異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
嘔気・嘔吐、食欲不振、倦怠感、掻痒感が認められることがある。
異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・汎血球減少症、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少
発熱、咽頭痛、倦怠感、ヘモグロビン尿、出血傾向が認められることがある。
異常を認めた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・間質性肺炎、好酸球性肺炎
咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT検査などを実施すること。
間質性肺炎、好酸球性肺炎が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等適切な処置を行うこと。

・偽膜性大腸炎等の血便を伴う大腸炎
腹痛、粘血便、頻回の下痢が認められることがある。
異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・横紋筋融解症
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中および尿中ミオグロビン上昇が認められることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・低血糖
低血糖症状(強い空腹感、めまい、ふらつき、振戦など)が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・アキレス腱炎、腱断裂等の腱障害
腱の周囲の痛み、浮腫、発疹等の症状が認められる場合がある。
異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・錯乱、せん妄、抑うつ等の精神症状
錯乱、せん妄、抑うつ等の精神症状が認められることがある。
異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・過敏性血管炎
発熱、腹痛、関節痛、紫斑、斑状丘疹などが認められることがある。
皮膚生検で白血球破砕性血管炎等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・重症筋無力症の悪化
重症筋無力症の悪化が認められることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

・大動脈瘤、大動脈解離
大動脈瘤、大動脈解離を引き起こすことがあるので、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

・抹消神経障害
しびれ、筋力低下、痛みなどが認められることがある。
これらの症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。


(注意事項)
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医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。

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