カロナール錠20%、50%/カロナール細粒200mg、300mg、500mg(アセトアミノフェン)

カロナール錠20%、50%/カロナール細粒200mg、300mg、500mg(アセトアミノフェン)

名称

商品名:カロナール
一般名:アセトアミノフェン


剤形、規格

細粒:20%、50%
錠:200mg、300mg、500mg


構造


薬効分類

解熱・鎮痛薬


薬効薬理・作用機序

アセトアミノフェンは、視床下部の体温調節中枢に作用して血管を拡張させることにより解熱作用を示し、視床と大脳皮質の痛覚閾値を高めて鎮痛作用を示すと考えられている。なお、アセトアミノフェンは非ステロイド性抗炎症薬と異なり、シクロオキシゲナーゼ阻害作用はほとんど示さないとされている。

本剤は、非ステロイド性抗炎症薬と異なり消炎作用をほとんど示さないとされています。
また、腎臓におけるプロスタグランジン生成抑制をほとんど起こさないことから、腎臓への負担が少なく、血圧に対する影響も少ないとされています。

適応症、服用方法、使用方法

①下記の疾患並びに症状の鎮痛
頭痛、耳痛、症候性神経痛、腰痛症、筋肉痛、打撲痛、捻挫痛、月経痛、分娩後痛、がんによる疼痛、歯痛、歯科治療後の疼痛、変形性関節症
通常、成人には1回300〜1000mgを経口投与し、投与間隔は4〜6時間以上とする。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日総量として4000mgを限度とする。
また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

②下記疾患の解熱・鎮痛
急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
通常、成人には1回300〜500mgを頓用する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
ただし、原則として1日2回までとし、1日最大1500mgを限度とする。
また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

③小児科領域における解熱・鎮痛
通常、乳児、幼児及び小児には、体重1kgあたり1回10〜15mgを経口投与し、投与間隔は4〜6時間以上とする。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日総量として60mg/kgを限度とする。
ただし、成人の用量を超えない。
また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。


警告

(1)本剤により重篤な肝障害が発現するおそれがあることに注意し、1日総量1500mgを超す高用量で長期投与する場合には、定期的に肝機能等を確認するなど慎重に投与すること。
(2)本剤とアセトアミノフェンを含む他の薬剤(一般用医薬品を含む)との併用により、アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現するおそれがあることから、これらの薬剤との併用を避けること。

PL顆粒、PA錠、トラムセット配合錠にはアセトアミノフェンが配合されているため、本剤を投与する際には、PL顆粒、PA錠、トラムセット配合錠が処方されていないか確認する必要があります。

使用できない場合(禁忌)

・消化性潰瘍のある患者
[症状が悪化するおそれがある]
・重篤な血液の異常のある患者
[重篤な転帰をとるおそれがある]
・重篤な肝障害のある患者
[重篤な転帰をとるおそれがある]
・重篤な腎障害のある患者
[重篤な転帰をとるおそれがある]
・重篤な心機能不全のある患者
[循環系のバランスが損なわれ、心不全が増悪するおそれがある]
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
・アスピリン喘息またはその既往歴のある患者
[アスピリン喘息の発症にプロスタグランジン合成阻害作用が関与していると考えられている]


使用するにあたっての注意事項

・過度の体温下降、虚脱、四肢冷却等が現れていないか。
(消耗性疾患の患者で、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却等が認められることがある。)

・肝機能障害が発現していないか。
(1日1500mgを超す高用量で長期間投与する場合には、定期的に肝機能検査を行う必要がある。)

・感染症を誘発していないか。
(感染症を不顕性化するおそれがあるので、感染症を合併している患者に対しては適切な抗菌剤を使用すること。)

・総合感冒薬等アセトアミノフェンを含有する製剤を併用していないか。
(アセトアミノフェンの過量投与により重篤な肝機能障害が現れることがある。)


副作用

<重大な副作用>
・ショック、アナフィラキシー
・中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症
・喘息発作の誘発
・劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
・顆粒球減少症
・間質性肺炎
・間質性腎炎、急性腎不全


体内動態

最高血中濃度到達時間Tmax:約0.5時間
半減期t1/2:約2.5時間

<代謝経路>
治療用量では薬物の 90〜100%が主として肝臓でグルクロン酸(約 60%)、硫酸(約 35%)又はシステイン (約3%)と抱合する。


飲み合わせ(相互作用)

<併用注意>
・リチウム製剤
非ステロイド性抗炎症薬でプロスタグランジン生成が抑制され、腎血流量が低下し、リチウム製剤が蓄積しやくすなるとの報告がある。

・チアジド系利尿剤
非ステロイド性抗炎症薬でプロスタグランジン生成が抑制され、水、塩類貯留が生じ、チアジド系利尿薬の作用が減弱するとの報告がある。

・アルコール
アルコール多量常用者で、アセトアミノフェンを服用したところ、肝不全を起こしたとの報告がある。

・クマリン系抗凝血剤
タンパク置換により、抗凝固薬の遊離型が増え、抗凝固薬の作用が増強することがある。

・カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、リファンピシン
上記の薬剤を長期投与することにより、肝代謝酵素が誘導されることがある。

それにより、アセトアミノフェンの代謝が促進され、肝毒性を持つN−アセチル−p−ベンゾキノンイミンを生成しやすくなり、肝障害を起こすことがある。

・抗生物質、抗菌剤
過度の体温低下を起こす頻度が高くなる。


本剤の特徴

・解熱鎮痛薬として頻用されている。
・非ステロイド性抗炎症薬と異なり、抗炎症作用は示さない。
・非ステロイド性抗炎症薬に比べ、腎臓への影響、血圧への影響が少ない。
・総合感冒薬や鎮痛薬に配合されていることがあるので、過量投与に注意する必要がある。
・アルコール摂取しているひとで、肝障害が起こりやすい。


(注意事項)
作成日時の時点における医薬品情報を使用して作成しております。
医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。