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エリスロマイシンステアリン酸塩

◉名称

一般名:エリスロマイシンステアリン酸塩

◉分類

マクロライド系抗生物質

◉薬効薬理

細菌の蛋白合成阻害で、70S系のリボソームの50Sサブユニットと結合することで、抗菌作用を示す

◉効能・効果

<適応菌種>
エリスロマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、髄膜炎菌、ジフテリア菌、軟性下疳菌、百日咳菌、破傷風菌、梅毒トレポネーマ、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)、マイコプラズマ属

<適応症>
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、乳腺炎、骨髄炎、扁桃炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、腎盂腎炎、尿道炎、淋菌感染症、軟性下疳、梅毒、子宮内感染、中耳炎、歯冠周囲炎、猩紅熱、ジフテリア、百日咳、破傷風

◉相互作用

薬物動態学的相互作用に関与する要因

  • 本剤はCYP3Aで代謝される。
    CYP3Aを誘導、阻害する薬剤により本剤の血中濃度が変動する
  • 本剤はCYP3A、P-糖タンパク質を阻害する。
    CYP3Aにより代謝される薬剤の血中濃度が高くなることがある、また、P糖タンパク質で排泄される薬剤の血中濃度が高くなることがある
  • 本剤は、ピタバスタチンの肝への取り込みを阻害する

薬力学的相互作用に関与する要因

  • 本剤の腸内細菌減少作用により、ジゴキシンの分解が抑制され、ジゴキシンの血中濃度が上昇する。

◉副作用

◉主な副作用

吐き気・嘔吐、下痢、胃痛、鼓腸(腸にガスがたまり張る)、発疹など

◉重大な副作用

  • 発熱、食欲不振、吐き気
    [偽膜性大腸炎などの血便を伴う重篤な大腸炎]
  • 動悸、胸部不快感、胸痛
    [心室頻拍、QT延長]
  • 呼吸困難、筋肉が発作的に収縮する状態、全身のかゆみを伴った発赤
    [ショック、アナフィラキシー]
  • 皮膚の赤い発疹、水疱、眼球結膜の充血
    [中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群]
  • 尿量減少、むくみ、頭痛
    [急性腎障害(急性間質性腎炎)]
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