医薬品情報

アモキシシリン水和物

名称

アモキシシリン水和物

概要

・アンピシリン水和物のベンゼン環のパラ位に水酸基を有する
・経口吸収良好、尿からの回収率が高い
・1970年代から使用されている
・PPI、クラリスロマイシンとの3剤併用療法によるヘリコバクター・ピロリ菌の除菌に用いられる
・梅毒に用いられる
・作用形式は殺菌的であり、アンピシリンに比べ殺菌作用が強い
・ペニシリナーゼにより分解されるが、セファロスポリナーゼには安定
・ブドウ球菌属、連鎖球菌属、肺炎球菌、腸球菌属等のグラム陽性菌、及び淋菌、大腸菌、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌等のグラム陰性菌に対し抗菌作用を示す

代表的な商品

サワシリン、パセトシン
オーグメンチン(クラブラン酸との配合剤)
クラバモックス(クラブラン酸との配合剤)
ボノサップ(ボノプラザン、クラリスロマイシンとの配合剤)

構造

分類

広範囲ペニシリン系薬

薬効薬理・作用機序

構造中のβラクタム環がムレインモノマーのD−アラニル−D−アラニンに構造が類似していることから、PBPに結合し、ペプチド鎖の架橋を阻害する。

主な用途

表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、びらん・潰瘍の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、淋菌感染症、梅毒、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、涙嚢炎、麦粒腫、中耳炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、猩紅熱、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎

<有効菌種>
ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、大腸菌、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌、ヘリコバクター・ピロリ、梅毒トレポネーマ

使用できない例(禁忌)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
伝染性単核症の患者
[発疹の発現頻度を高めることがある。]

体内動態

<消失過程>
腎臓から主に消失する

<併用薬の体内動態への影響>
・腸内細菌叢に影響を与え、腸肝循環に影響を与えることがある
・腸内細菌叢に影響を与え、ビタミンKの産生を低下させる(ワルファリンの作用を増強させる)

副作用

1)主な副作用
軟便・食欲不振、発疹、悪心・嘔吐 など

2)重大な副作用
ショック・アナフィラキシー
中毒性表皮壊死融解症(TEN)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
多形紅斑
紅皮症
急性汎発性発疹性膿疱症
腎障害
大腸炎
間質性肺炎、好酸球性肺炎
無菌性髄膜炎

医薬品を使用する際には、必ず最新の情報を添付文書で確認するようにしてください。

-医薬品情報

Copyright© yakugaku lab , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.