β2受容体刺激薬は、主に気管支平滑筋のβ2受容体を刺激し、気管支を拡張させる薬物である。気管支喘息などに用いられるが、β1受容体まで刺激すると心臓への作用が現れやすくなる。そのため、β2作用が強く、β1作用が弱い薬物が開発されてきた。
覚えること
- β2受容体刺激 → 気管支平滑筋弛緩 → 気管支拡張
- β2選択性を高めることで、β1刺激による心臓への作用を抑えやすくなる
- β2受容体刺激薬は、作用持続時間などによって特徴が異なる
- クレンブテロールは気管支拡張に加えて、膀胱排尿筋を弛緩させる
- リトドリンは子宮平滑筋を弛緩させる
- 主な副作用は、手指振戦、心悸亢進、低カリウム血症である
β2受容体を刺激するとどうなる?
β2受容体は気管支などの平滑筋に存在する。
気管支平滑筋のβ2受容体を刺激すると、平滑筋が弛緩して気管支が拡張する。
しもっちなぜβ2選択性が重要なのか?
β受容体刺激薬を気管支喘息に用いる場合、目的となるのはβ2受容体刺激による気管支拡張である。一方、β1受容体は主に心臓に存在するため、β1受容体まで刺激すると心機能が亢進し、心悸亢進などにつながることがある。そこで、気管支に対するβ2作用を強くし、β1作用を弱くした薬物が開発された。
β2作用 → 気管支拡張
β1作用 → 心臓への刺激



気管支を広げたいのに、心臓まで強く刺激したくないですよね。
だからβ2作用を強く、β1作用を弱くした薬が開発された、と考えると分かりやすいです。
β2受容体刺激薬の特徴
β2受容体刺激薬は、開発された時期とともに受容体選択性や作用持続時間が改善されてきた。



まずは「世代が進むにつれて、β2作用を利用しやすくなり、作用時間も長くなっていった」という流れをつかみましょう。
気管支喘息・COPDに用いるβ2受容体刺激薬
β2受容体刺激による気管支拡張作用を利用し、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などに用いられる。代表的な薬物には、サルブタモール、ツロブテロール、フェノテロール、プロカテロール、クレンブテロール、サルメテロール、インダカテロール、ホルモテロールなどがある。これらは同じβ2受容体刺激薬でも、作用発現や作用持続時間などが異なる。
クレンブテロール
クレンブテロールはβ2受容体刺激により気管支平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張する。
さらに、膀胱排尿筋を弛緩させる作用を示すため、腹圧性尿失禁にも用いられる。



β2刺激は平滑筋を緩めるので、膀胱排尿筋も弛緩します。
ここから腹圧性尿失禁への使用につなげて覚えると整理しやすいです。
リトドリン
リトドリンは子宮平滑筋のβ2受容体に作用し、子宮平滑筋を弛緩させる。
その結果、子宮収縮を抑制するため、切迫流産・早産に用いられる。



副作用
β2受容体刺激薬では、手指振戦、心悸亢進、低カリウム血症などがみられることがある。
特に低カリウム血症は、β2受容体刺激によりK+が細胞内へ移行することで生じる。



国試での狙い目
- 「気管支平滑筋弛緩」
→ β2受容体刺激 → 気管支拡張 - 「心臓への刺激をできるだけ抑えたい」
→ β2選択性が重要 - 「腹圧性尿失禁」
→ 膀胱排尿筋弛緩 → クレンブテロール - 「切迫流産・早産」
→ 子宮平滑筋弛緩 → リトドリン - 「手指振戦・心悸亢進・低カリウム血症」
→ β2受容体刺激薬の副作用








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